日本列島と日本海の誕生

日本の1500万年以上前の古地磁気を調べると、
東北日本(東日本)では大きく西偏、
西南日本(西日本)では大きく東偏
というデータが出る。
さらに伏角のデータから、日本はもう少し北にあったことも推定できる。

これら古地磁気のデータから考えると、
1500万年以上前の日本はアジア大陸の東縁の一部であった。
それが1500万年前ころから急にアジア大陸から分離を始め(日本海の拡大が始まり)、
東北日本は反時計回りに回転しながら南下し、
西南日本は逆に時計回りに回転しながら南下して、
現在の位置に至ったことがわかる。

このように考えれば、かつてはきちんと北を向いていた古地磁気(残留磁気)が、
こうした日本列島の移動・回転によって現在のように、
東北日本では偏角が大きく西偏、西南日本では偏角が大きく東偏になったことも理解できる。

2500万年前の日本、まだアジア大陸にくっついている。

1500万年前、アジア大陸から分裂し、日本海ができる。

1200万年前、東北日本は反時計回り、西日本は時計回りに回転しながら南下する。

400万年前、ほとんど現在の日本列島になる。

基本的には日本列島はアジア大陸の端にある、
太平洋プレートとフィリピンプレートの沈み込みに伴う付加によって生じた付加体で、
太平洋側の方ほど新しい地層・岩体が分布していることが多い。

日本には、中央構造線と糸魚川-静岡(構造)線という大断層が2本ある。
構造線とは大規模な断層で、これを境に両側の地質がまったく異なっている。

糸魚川-静岡構造線より東はフォッサマグナ(フォッサ=裂け目、マグナ=大きい)
という地溝になっているはずであるが、現在は火山噴出物などで埋まっている。
このためフォッサマグナの東縁は不明瞭である。

フォッサマグナを境に東を東北日本、西を西南日本という。

西南日本は中央構造線により、内帯と外帯に分けられる。

中央構造線に接して、北に高温型の領家変成帯(片麻岩や花こう岩が多い)、
南に高圧型の三波川(さんばがわ)変成帯(結晶片岩が多い)がある。

両者は生成時には離れていたはずであるが、
中央構造線の活動のために互いに接するようになったのである。
この中央構造線の紀伊半島から四国の領域(中央構造線活断層系)は現在も活動している。
とくに四国付近は活動度がA級の要注意活断層でもある。

 

参考サイト
山賀 進 『われわれはどこから来て、どこへ行こうとしているのか、そしてわれわれは何者か』