プラトン・アカデメイア「幾何学を知らぬ者、くぐるべからず」

さて、前回はアカデメイアについて解説しましたが、
今回はその中でも「プラトン・アカデメイア」についてです。

前回の記事 「アカデメイア・幾何学とフリーメイソンの関係」

プラトンは青年時代、レスラーだったということで、
体格もよかったと思います。

さて、プラトンはアカデメイア学園を開設する前、40歳頃、
イタリア、シケリア島、エジプトを遍歴しています。
その時に、イタリアのシケリア島でピタゴラス学派に影響を受け
のちに、アカデメイア学園に算術、幾何学、天文学といった研究を取り入れました。
特に幾何学を重視しており、学校の入り口の門には
「幾何学を知らぬ者、くぐるべからず」との額が掲げられていたといいます。

ピタゴラス学派とは、古代ギリシアにおいて哲学者のピタゴラスによって創設されたとされる
一種の秘密結社であり、数学、音楽、哲学の研究を重んじていました。

ピタゴラス自身も古代オリエント世界の各地を旅し、エジプトで幾何学と宗教の密儀を学び、
フェニキアで算術と比率、カルディア人から天文学を学んだといわれています。

ピタゴラス学派が宗教秘密結社と言われるのは、
古代ギリシャからあるオルペウス教の影響であり、
オルペウス教とは、魂と肉体の二元論、転生、輪廻からの最終解脱(終末論)を教義とし、
秘儀的な入信儀式や禁欲的道徳律を定めていました。
これはゾロアスター教や道教と同じく二元論が基礎となっています。

わたしが考えたのは、プラトンはピタゴラスに影響を受けたものの
彼が重視したのは幾何学であった。
つまり、多面的であり立体的思想であった。

しかし、ピタゴラスは二元論にあまりにも集中してしまい、
宇宙のすべては人間の主観ではなく数の法則に従うのであり、
数字と計算によって解明できるという思想を確立してしまった。
そしてその思想は宗教的になってしまい、
彼の思想を否定する無理数を見つけてしまった教団のメンバーは
死刑になったほどです。

ちなみに、ピタゴラス教団は、古代世界で最も著名な数学の研究機関となり、
この学派は当時信じられていた宇宙の五元素を示す、五芒星を紋章としたそうです。
「宇宙の全ては数から成り立つ」と宣言したピタゴラス。
多分、ユダヤ密教である「カバラ」はこういったところから
アイデアを受けたのだと思います。
また、陰謀論でよく言われる数字の関係も五芒星を悪魔に仕立てたのも
こうしたものがオカルト的に発展していったのだと思います。

二元論を推進するための二進法もそうです。
コンピューター・プログラミングの「01」がそうです。

しかしピタゴラスが音程と数比の関係を発見したとされています。
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さて、アカデメイアでは天文学、生物学、数学、政治学、哲学などが、
教師と生徒の問答によって対話的に教育が行われていきました。

プラトンの弟子であるアリストテレスは17歳の時にアカデメイアに入門し、
以後、プラトンが亡くなるまでの20年間学業生活を送ったそうです。
プラトン没後、甥のスペウシッポスが跡を継いで学頭となったため、
アリストテレスはアカデメイアを去り、彼のパトロンの金銭的協力を得て、
リュケイオン学園を開設します。

多分、学園同士の対立なんかもあったと察します。

さて、こうした古代の思想がフリーメイソンの奥義とダブっているのを
感じたでしょうか?

次回に続く。

「学ぶことは、想起すること」
プラトン『メノン(対話篇)』より

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