ユダヤ人の定義

イスラエル政府が定めた法律に帰還法というのがります。
これは、ユダヤ人に定住の地を保障する法律のことで、
1970 年 3 月に改正された帰還法によれば、次のような人をユダヤ人としています。

①ユダヤ人の母親から生まれた者
②ユダヤ教に改宗した者で、ほかの宗教に帰依していない者

①については、父親がユダヤ人でも母親が非ユダヤ人なら、その子供は、非ユダヤ人となります。
父親が非ユダヤ人でも母親がユダヤ人なら、その子供はユダヤ人となるのです。

②につていは、厳格な改宗手続きを経てユダヤ教を信奉している者なので、
ユダヤ人共同体には様々な肌の色が人が存在します。

また、ユダヤ教からキリスト教等の他の宗教に帰依している者は、
ユダヤ人ではなく、逆にキリスト教等の他宗教からユダヤ教に帰依した者はユダヤ人です。

ユダヤ人には、次の3つの系統があります。

アシュケナジー
スファラディ
ミズラヒ

アシュケナジーとは、19世紀末までヨーロッパ大陸と
ロシアを中心に居住していたユダヤ人のことです。

スファラディとは、15世紀末にイベリア半島を追放され、
オランダなどの北海低地帯、北アフリカ、パレスチナを含む
トルコ帝国領に居住したユダヤ人のことです。

ミズラヒとは、中東やアジアに移り住んだユダヤ人のことです。

1960年の時点で、ユダヤ人の人口は 1300 万人。

うち、アシュケナジー系は 1100 万人、
スファラディ系は 50 万人、ミズラヒ系は 150 万人となっており、
圧倒的にアシュケナジー系が多いとされています。

第二次世界大戦直前では、ユダヤ人口の 90%がアシュケナジーと言われていました。
しかし、後のナチス・ドイツのホロコーストにより、アシュケナジーのみならず、
ヨーロッパのスファラディも壊滅的打撃を受けたと言われています。