光より速いニュートリノ

ニュートリノは電荷を持たず、質量もごくごく小さい素粒子である。

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ニュートリノは、他の物質とほとんど反応しないので、物質を素通りできる。
だから、太陽の中心で発生したニュートリノは、ほぼ光速で太陽を素通りし、
あるいは地球も貫通する。もちろん、地球上のわれわれをも貫通する。

貫通されても、われわれの体を作る物質と反応しないのでまったく害はない。
X線や放射線が危険なのは、中途半端に貫通して、
われわれを作る物質と反応するからである。
X線や放射線がある分子に吸収されると、その分子を破壊する。

例えば、遺伝をつかさどるDNAを破壊したりするので危険なのである。
X線で体の中の写真が撮れるのは、体の部位(器官)によってX線の吸収率が違い、
またそのX線そのものが写真のフィルムで捉えられるからである。

だがそのニュートリノもまれに塩素、ガリウム、水素の原子核と反応する。
水素の原子核と反応すると光(チェレンコフ光)を出す。

わが国のニュートリノ観測装置スーパーカミオカンデは、このときの光を捉える装置である。
ここの観測により、もしかすると質量がないのではないかといわれていたニュートリノにも、
ほぼ確実に質量があるといえるようになった。

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参考サイト
山賀 進 『われわれはどこから来て、どこへ行こうとしているのか、そしてわれわれは何者か』